検証レベルの読み方 ― L1 から L5 まで

住所が「実在する」とは、どこまで確かめられたことか。Kiten の5段階の検証レベルの意味と、受け入れ・確認・却下のしきい値の決め方を書きます。

公開 2026年10月12日 読了 約5分 Zorynto
目次
TL;DR · 要点
  • 「住所らしい」ことと「実在する」ことは別です。検証レベルは、その間の段階を示します。
  • L3 の信頼度は 0.70 を超えません。形が整っているだけの住所を、実在すると見なさないための上限です。
  • しきい値は、誤りが出たときの損失で決めます。

住所の検証には、二つの問いが混ざっています。

  1. 形として、住所らしいか。「東京都」「港区」「6丁目」のように、住所の要素が並んでいるか。
  2. **その住所が、実在するか。**公開されているデータと照合して、一致するか。

前者は満たしても、後者を満たさないことがあります。「東京都港区六本木99丁目」は、形は住所ですが、存在しません。

5つのレベル

レベル名称意味
L5全階層都道府県から住居までの全階層が、公開データと照合できた
L4記号的に検証階層が規則に沿って整合し、記号的に検証できた
L3妥当・未検証形として妥当だが、データでは確かめられていない(信頼度の上限 0.70)
L2劣化一部の要素が欠けている、または食い違っている
L1却下住所として扱えない
検証レベルの段(上ほど、確かめられている範囲が広い)
  • L5全階層都道府県から住居まで、公開データと照合できた
  • L4記号的に検証階層が規則に沿って整合している
  • L3妥当・未検証形は妥当だが、データでは確かめられていない
  • L2劣化一部の要素が欠けている、または食い違っている
  • L1却下住所として解析できない

なぜ上限を設けるのか

L3 は、「おかしくはないが、確かめていない」状態です。この状態の住所に、高い信頼度を付けると、利用者は実在すると誤って受け取ります。そこで、L3 の信頼度には、0.70 の上限を設けています。

しきい値の決め方

どのレベルから受け入れるかは、間違えたときの損失で決めます。

  • 注文の住所を受け付ける場面:誤って断ると、売上を失う。L3 までは確認を促して通す。
  • 配送ラベルを自動で作る場面:誤ると、荷物が戻る。L5 だけを自動にし、それ以外は確認する。
  • 名簿を整える場面:L4 以上を採用し、L3 以下は目視する。

読み方の注意

  • **レベルは、座標の細かさとは別です。**座標の粒度は、精度の段で示します。
  • **warnings と一緒に読みます。**多床ビルで階が未入力のとき、レベルが高くても、配送には注意が要ります(欠けている要素)。

要確認 以前の設計資料では、レベルの名称が異なる箇所がありました。公開前に、名称を再確認します。

詳しくは、検証レベル(ドキュメント)を参照してください。

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